結婚とエンゲージリング

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エンゲージリングの歴史

エンゲージリングの歴史は非常に古く、紀元2世紀の古代ローマにまで遡ると言われています。当時は結婚の約束の証として鉄の指輪が贈られていました。鉄の指輪は今は稀ですが、その頃は強さを象徴する金属として尊重されていました。その当時はエンゲージリングの代わりに「シグニットリング」と呼ばれており、時代が進むにつれて一部の特権階級の間では男性には金の指輪が、そして女性にはカメオの指輪が贈らるようになっていったと言われています。エンゲージリングとマリッジリングは長い間一緒にされていたようですが、その後「婚約」と「成婚」を区別する習慣が始まりました。教皇ニコラス1世は860年に「婚約発表には婚約指輪が必要である」という決まりを作ったことからエンゲージリングとマリッジリングが区別されるようになったようです。第106代のローマ教皇ニコラウス1世(820?-867)はまた、夫は経済的な犠牲を必要とする高価な指輪を将来の妻に送るべきだという意見も持っていたようです。エンゲージリングの素材にはサファイアやルビーなどの貴石が使用されることが多かったようですが、ダイヤモンドの豪華なエンゲージリングが登場し始めるのは15世紀ごろのことと言われています。エンゲージリングを左手の薬指に付ける習慣が浸透しているのは、この指が古代エジプト人にとっては心臓と直接つながっていて愛の血が流れていると考えられていたことに由来しています。何気なく贈ったり贈られたり、あるいは身に付けたりしているエンゲージリングですが、その影には数千年の歴史が横たわっているのです。時には鉄のエンゲージリングを贈っていた時代に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。