結婚とエンゲージリング
指輪は大昔から特別な力を持つものとして尊重されてきました。たとえば神官や国を治める権力者などがはめる指輪にはそれ自体、不思議なパワーが宿っているとみなされていたこともあります。映画が大ヒットしたJ・R・R・トールキン(John Ronald Reuel Tolkien 1892-1973)の「指輪物語(原題はThe Lord of the Rings)」も指輪が物語の主題となっています。また、リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner 1813-1883)の楽劇「ニーベルンゲンの指輪(Der Ring des Nibelungen)」なども指輪をモチーフとした作品として非常に有名です。特定の指輪を所有している者には特殊なパワーが宿るという概念はどの国でも共通しているようです。結婚にあたっても指輪は大切な役割を果たします。結婚をする際にはエンゲージリング(婚約指輪)を送ったり結婚指輪を交換したりするのが習慣となっています。エンゲージリングは和製英語で、正式な英語では「エンゲージメント・リング(engagement ring)」と呼ばれています。また、結婚指輪の方は英語では「marriage ring」、スペイン語では「anillo nupcial(アニージョ・ヌプシアル)」「sortija(ソルティーハ)」「alianza(アリアンサ)」などと呼ばれています。アリアンサには「同盟」という意味もあるのは興味深いことです。結婚指輪をはめる指は日本の場合、左手の薬指が一般的ですが、国によっては右手の薬指にはめることもあるようです。左手の薬指にはめている場合には寡婦(寡夫)のしるしと決まっている国などもあると言われています。
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